Aldecのハード設計向け要求管理ツール「Spec-TRACER」がIBM「DOORS Next」と連携
2020年4月8日、論理シミュレータ他、各種ASIC/FPGA設計ツールを手掛ける米Aldecは、同社のハード設計向け要求管理ツール「Spec-TRACER」がIBMの要求管理ツール「DOORS Next」と連携に向け機能を強化したことを発表した。
発表によると機能強化によりAldecの「Spec-TRACER」はIBMの「DOORS Next」とのデータ交換が可能となった。
「Spec-TRACER」は、発売当時の2013年から業界デファクトツールと言われているIBMの要求管理ツール「DOORS」とのデータ交換をサポートしているが、今回「DOORS」の進化版である「DOORS Next」のサポートに至った。「DOORS Next」は2019年にリリースされた製品でISO26262などの安全規格の要求管理も可能だという。
Aldecの「Spec-TRACER」はハードウェア設計における設計要求のトレーサビリティ管理を実現するツールで、要求仕様をインポートし 、デザインおよびテストに対して各要求がどのように実装されているかをキャプチャできるほか、要求仕様の変更の影響分析や要求カバレッジ分析なども可能で、トレーサビリティレポートを自動生成する事もできる。
「Spec-TRACER」は、「DOORS Next」の成果物とトレーサビリティ・データをキャプチャするだけでなく、要求とハードウェア設計データ間の関係を「DOORS Next」にエクスポートして戻すことができるため、システムエンジニアは要求カバレッジ・ステータスをハードウェアも含めて監視することが可能。Aldecは、システムとハードウェアのライフサイクル・データ間の完全なトレーサビリティを実現できるとしている。
Aldecは現在、最新の「Spec-TRACER 2020.3」の評価版をWeb上で公開中。
※アルデック・ジャパン株式会社
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2020.04.13
)