Synopsysが新ツール「RTL Architect」を発表、RTLのチューニングで設計収束を加速

2020年3月16日、Synopsysは新製品「RTL Architect」を発表した。
Synopsysによると「RTL Architect」は、フィジカル設計のイタレーションを削減することで設計の早期収束を狙うツールで、フィジカル設計を考慮してRTLをチューニングするというこれまでに無いタイプの製品となる。
「RTL Architect」には、Synopsysのインプリメンテーション・ツールならびにサインオフ・ツールのアルゴリズムを活用した高速動作の多目的・予測エンジンが装備されており、同エンジンを用いてRTLを解析することで「Fusion Design Platform」で実行するインプリメンテーション結果を高精度に予測することが可能。その予測結果からRTLコードに潜むボトルネックをピンポイントで特定し、RTLの品質向上を図るチューニングが可能となる。
「RTL Architect」によるインプリ結果の予測は性能/消費電力/面積/配線混雑に対して可能で、SynopsysはRTL段階で高精度な消費電力予測ならびに最適化が可能と強調。同ツールを利用することで開発期間を半減し優れた設計品質を実現できるとしている。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2020.03.17 )