S2Cが世界最大のFPGA Intel Stratix 10GX 10M搭載のFPGAベース・プロトタイピング・システムを発売
2019年11月20日、FPGAベースのプロトタイピング・システムを手掛けるS2Cは、新製品「S10 10M Prodigy Logic System」のリリースを発表した。
「S10 10M Prodigy Logic System」は、発表間もないIntelの14nm FPGA「Stratix® 10 GX 10M」を搭載するプロトタイピング・ボードで、S2Cは「S10 10M Prodigy Logic System」ファミリとして、シングル、デュアル、クアッド構成の3種類のシステムを用意。シングル構成の「S10 10M Prodigy Logic System」は即日出荷可能としている。
「Stratix® 10 GX 10M」のロジック・エレメント数は1,080万で、同FPGAシングル構成の「S10 10M Prodigy Logic System」は、最大8,000万ASICゲートのデザインに対応可能。同FPGAを4個用いるクアッド構成のシステムだと最大3億2,000万ゲートのデザイン容量となる計算だ。
※写真は開催中のET2019で展示されていたS10 10M Prodigy Logic System」の実物
シングル構成の「S10 10M Prodigy Logic System」の汎用I/O数は1,184で最大1.4Gbps、高速トランシーバーは40個搭載で最大16Gbpsのパフォーマンスを実現。カタログスペック上の最大動作周波数は350MHzとなっている。また同プロトタイピング・システムは、USBまたはEthernetを用いたリモート管理機能を備えており、FPGAコンフィギュレーション、システム監視、リモートテストなどのほかに電源のオン/オフなども制御できるという。
「S10 10M Prodigy Logic System」を利用するための周辺環境としては、6世代目となるデザインの実装・検証環境「Prodigy Player Pro」やデバッグモジュール、各種IP、80種以上のドーターカードなどが用意されている。
「Stratix® 10 GX 10M」を搭載するプロトタイピング・ボードは、時同じくして独ProDesignも発売を発表しているが、日本国内での供給については不明。一方でS2Cは日本での発売を明言しており、聞くところによると既に日本には同社のStratix 10搭載システムを導入している大口顧客がいるという。
※S2Cジャパン株式会社
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2019.11.22
)