AI機能付きデジタル・アナログ・センサー集積システムの実現を目指す「AIDL」
2019年9月2日、産総研は東京大学VDEC(大規模集積システム設計教育研究センター)と共同で「産総研・東大 AIチップデザインオープンイノベーションラボラトリ(AIDL)」を東京大学浅野キャンパスに設立たことを発表した。
産総研のオープンイノベーションラボラトリ(OIL)は、産総研の第4期中長期計画(平成27年度?令和元年度)で掲げている「橋渡し」を推進していくための新たな研究組織の形態。同研究組織では主に下記3つの研究課題に取り組む。
1.AI機能付デジタル・アナログ・センサー(DAS)集積システムを実現するためのアナログ・デジタル要素技術やシステムアーキテクチャー、設計検証手法の研究(エッジコンピューティング向け)
2.AI処理に適したFPGAアーキテクチャーの探索、ならびにAI処理に特化したFPGA開発アセットの構築、およびAIアクセラレーターを用いたAI実装技術の研究(画像解析応用技術の開拓など)
3.脳活動計測用のAI機能付きジタル・アナログ・センサー(DAS)集積システムの開発
産総研とVDECは既に昨年12月に「AIチップ設計拠点」を、東京大学浅野キャンパスに構築しており、EDAツールやエミュレーターなどの開発環境を整備している。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2019.09.04
)