RISC-Vベースのオープンソースコアを提供する非営利組織「OpenHW Group」が誕生

2019年6月6日、オープンソース・プロセッサの採用促進を目的としたグローバルな非営利組織「OpenHW Group」がその活動について発表した。

「OpenHW Group」は、オープンソース・プロセッサの利用に関するコラボレーションのためのプラットフォームを提供する非営利組織で、RISC-Vベースのオープンソースコア「CORE-Vファミリ」を提供すると共に、そのエコシステム開発を進めるために組織されたもの。

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「OpenHW Group」を立ち上げたのは、RISC-V Foundationの元エグゼクティブディレクターであるRick O'Connor氏で、既に下記13のスポンサーを獲得。年内にスポンサーは25程度に増える見通しで、既にEclipse Foundationと戦略的パートナーシップを締結しているという。

Alibaba、Bluespec、CMC Microsystems、Embecosm、ETH Zurich(大学)、GreenWaves、Imperas、Metrics、Mythic AI、NXP、Onespin、Silicon Labs、Thales,

「OpenHW Group」が提供するRISC-Vベースのオープンソースコア「CORE-Vファミリ」については、未だ詳細が明らかにされておらずリリース予定も不明だが、「CORE-V」はプロセッサ・サブシステムIP、設計者向けのツール、ソフトウェアなどと合わせて提供されるようで、「OpenHW Group」は「CORE-Vファミリ」の提供を通じてSoCを設計するプロセッサコアの開発者、ハードウェアおよびソフトウェアエンジニアを支援するとしている。

「OpenHW Group」は現在メーリングリストの加入者を募集中。6/11からチューリッヒで開催されるWOSH / RISC-V Workshop Zurichに参加する予定。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2019.06.07 )