イスラエルのHailoが業界トップクラスの性能を自負するディープラーニング・プロセッサ「Hailo-8」をリリース

2019年5月15日、イスラエルのAIチップ・スタートアップHailo Technologiesは、ディープラーニング・プロセッサ「Hailo-8」のリリースを発表した。


Hailoのディープラーニング・プロセッサ「Hailo-8」は、業界トップクラスの性能を謳うもので、Halioによると「Hailo-8」を用いる事でこれまでクラウド上でしか実行できなかった高度なディープラーニング・アプリケーションをエッジデバイスで実行できるようになるという話。

詳細は不明だが「Hailo-8」のアーキテクチャは、メモリ、制御、およびコンピューティングという既存のコンピュータ・アーキテクチャの柱を見直し、ニューラルネットワークの特性を踏まえて構築されており、1セント硬貨より小さな「Hailo-8」は、他の全てのエッジ・プロセッサよりもはるかに優れた面積あたりの性能および電力効率を実現するとしている。

Hailo-8-vs-768x394.jpg

実際にHailoの示すベンチマークデータによると、「Hailo-8」は同等のCNNタスクを「Nvidia Xavier AGX」の20分の1の消費電力で実行できるという事だ。

hailo.png

なお、Hailoは既に先行顧客に「Hailo-8」のサンプルを出荷中で、自動車分野を中心に様々な業界のパートナーとチップの試作を進めているという。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2019.05.16 )