米Gyrfalcon Technologyが低消費電力AI推論アクセラレータIPのライセンス供給を開始
2019年4月24日、AIアクセラレーター・チップを手掛けるベンチャー米Gyrfalcon Technologyは、AI推論アクセラレータIPのライセンス・モデルを発表した。
Gyrfalcon Technologyは2017年にシリコンバレーで設立されたAIチップベンチャーで、エッジ向けおよびデータセンター向けのAIチップを既に製品化している。今回発表したのは既にチップ化されたAIアクセラレータのIP販売でカスタムSoCの開発向けに下記の2品種のIPをライセンス供給する。
・Lightspeeur 2803:16.8TOPS/1W以下
・Lightspeeur 2801:2.8TOPS/300mW
Gyrfalcon TechnologyのAI推論アクセラレータは、独自の特許技術に基づく「Matrix Processing Engine (MPE) 」によりCNN処理を超高速かつ超低消費電力で実行可能。同エンジンは「AI Processing in Memory (APiM) 」と呼ばれる処理ブロックにより構成されている。
Gyrfalcon Technologyによると既に同社の顧客により3種類のAIアクセラレータ・チップが製造されているとの事。日本ではファブレス半導体メーカーSocionextがGyrfalcon Technologyとの提携を発表しており、同社のAIアクセラレータを用いたマルチコア・プロセッサ「SynQuacer SC2A11」を製造している。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2019.04.26
)