2018年の世界半導体市場は前年比13.6%増の4688億ドルで過去最高、しかし12月は失速

2019年2月4日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2018年12月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。

SIAの報告によると、2018年12月の世界半導体売上は前年同月比0.7%増、前月比7%減の382.2億ドルだった。11月に5ヶ月連続していた単月売上の更新記録がストップしたが、12月は更に11月の実績を下回り2ヶ月連続の売上減となった。これは2015年の6月以来の出来事となる。

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SIAの統計によると、最終的に2018年の世界半導体売上は前年比13.6%増の4688億ドルで過去最高。
製品別カテゴリで見るとメモリの売上が最も多く前年比27.4%増の1850億ドル。DRAMの売上は前年比36.4%増とNANDフラッシュよりも大きく伸びた。
地域別に見ると年間売上高は、中国(20.5%)、アメリカ(16.4%)、ヨーロッパ(12.1%)、日本(9.2%)、アジアその他地域(6.1%)と全手の地域で前年実績を上回った。
12月の単月売上ではアメリカとアジアその他地域が前年実績を下回った。
日本市場の12月の売上は前年比2.3%増、前月比2.2%減の33.2億ドル。売上を円ベースで換算すると前年比約2.1%増の約3737億円となる。

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なお、WSTSが昨年11月に発表した秋季予測では2018年の売上合計額は4700億ドル超となる見通しだったが、結果的には12月の売上が予想以上に落ち込み4700億ドルを割り込んだ。
WSTSは2019年の成長率を2.6%のプラス成長と予測している。

※SIA

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2019.02.05 )