Synopsysがアナログ/カスタムツールを機能強化

2018年10月23日、Synopsysは同社のアナログ/カスタム向けソリューションに関する3件の発表を行った。


■FineSim SPICE

発表によるとバージョンアップされた回路シミュレータ「FineSim® SPICE」は、回路シミュレーション速度が3倍高速化され、マルチCPU上でのシミュレーション速度も高速化された。また回路過渡現象や位相ノイズを高精度に解析するRF解析機能が追加された。
■Custom Compiler

発表によるとレイアウト・エディタ「Custom Compiler」は、販売が好調で新規採用数が1年間で2倍に増加。既にユーザー数は3,000名を超えているとの事。ビジュアル・アシスト設計自動化テクノロジなどによる「Custom Compiler」設計生産性の高さが業績アップに繋がっているようだ。

またバージョンアップされた「Custom Compiler」は、「StarRC」のRC抽出技術と連動したExtraction Fusionテクノロジにより、レイアウトが部分的に完成した段階からRCの抽出が可能に。また、「IC Validator」のサインオフ・フィジカル検証技術と連動したDRC Fusionテクノロジにより、レイアウト実行中に「IC Validator」からの情報を活用したDRCが可能になった。

■Custom Design Platform

カスタム/AMSデザインの統合開発環境「Custom Design Platform」は、その中枢機能を担う「Custom Compiler」、「FineSim® SPICE」のバージョンアップにより、AMS設計効率が向上した。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2018.10.26 )