Armの早期顧客は既にSynopsysのEDAツールで次世代プロセッサ「Ares」のテープアウトに成功している

2018年10月16日、ArmとSynopsysは、両社の協業による顧客の成功事例を発表した。


今回の発表は、ARMが発表した新しいプロセッサ「Neoverse」ファミリーの早期顧客各社が、SynopsysのEDAソリューション(設計及び検証ツール、IP)を用いて最先端FinFETプロセスでのテープアウトに成功したというもので、ARMとSynopsys両社のPRを兼ね備えたもの。

Armは同日、新たな「Neoverse」ファミリーとして「Ares」、「Zeus」、「Poseidon」の3種類のプロセッサを発表しているが、今回テープアウトが報じられているのは「Ares」コアで、Synopsysは既に7nm「Ares」向けの「QuickStart Implementation Kit(QIK)」を提供しているという。
※QIKはスムーズなARMプロセッサの実装を支援する開発キットで、実装用のスクリプトやリファレンス・ガイドなどのドキュメントが含まれている。

なお、SynopsysはQIKに加えて、Armプロセッサのハードニングの経験が豊富なプロフェッショナルが提供するデザイン・サービスも用意。QuickStartインプリメンテーション・サービス、ターンキー・コア・ハードニングといったサービスを提供している。

Arm

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2018.10.24 )