日立が安全保護系コントローラの開発でCadenceのフォーマル検証「JasperGold」を活用

2018年7月5日、Cadenceは日立製作所によるフォーマル検証ツール「JasperGold®」の適用事例を発表した。


発表によると日立製作所は安全保護系コントローラ「νCOSS® S-zero®」の開発において「JasperGold®」を使用。具体的には「JasperGold®」のフォーマル検証技術を用いてIEC 61508の安全要件を満たすフェールセーフメカニズムのための複数のハードウェア検証作業を行った。日立製作所は、DUTを解析する「JasperGold®」のProofCoreテクノロジがコントローラの検証環境を改善するのに役立ったとコメント。同検証環境は安全保護系コントローラが安全性を維持しながら入力に対して正しく動作していることを確認するためのもので、機能安全の国際規格IEC 61508 SIL 4要件に準拠する。

なお、日立製作所は「JasperGold®」と合わせてCadenceのシミュレータとエミュレーションソリューションも併用し機能安全要件の100%検証を実現。その結果開発した「νCOSS® S-zero®」はIEC 61508 SIL3の認証取得に成功した。

今回の日立製作所の事例の詳細は、7月20日にみなとみらいのホテルで開催されるCadenceのイベント「CDNLive Japan 2018」にて発表される予定。

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= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2018.07.06 )