理研がSynopsysの「ASIP Designer」でシミュレーション専用のカスタム・プロセッサを開発
2018年6月25日、Synopsysは、理研による「ASIP Designer」の採用事例を発表した。
発表によると理研はSynopsysのカスタム・プロセッサ開発環境「ASIP Designer」を用いて、分子動力学(MD)シミュレーション用のカスタム・プロセッサを開発する事に成功した。MDシミュレーションは大規模なバイオロジカル・システムの解析において実行するもので、今回開発したカスタム・プロセッサにより既存のプロセッサよりも30倍高速なシミュレーションが可能となった。
理研の開発したMDシミュレーション用カスタム・プロセッサは、ASIPコア8000個で構成されるという大規模なものだが、「ASIP Designer」の利用によりその開発期間はコンセプトレベルからインプリメンテーションまで6ヶ月以内で収まったという。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2018.06.27
)