東芝がFPGAに簡単に実装できるPUF技術を開発-IoT機器の個体認証に活用
2018年6月14日、東芝はIoT機器の個体認証向け新たなPUF技術を開発した事を発表した。
PUF(Physical Unclonable Function)はチップのばらつきを利用して暗号を生成する技術で安全性が高く低コストなセキュリティ技術として知られているが、実装が複雑で回路の配線に対称性が求められるなどの制約もある。
今回東芝が開発したPUF技術は、回路の対称性等の制約がなく、FPGAのように書き換え可能な回路にも容易に実装できるもの。発振回路の初期出力波形をIDとして採用する方式により、回路に電流を流し続ける必要がないことから消費電力を抑える事もできるという。
東芝は開発したPUF技術により、IoT機器における個体認証やデバイスの複製・偽造防止が簡単に実現できるとしており、自走ロボットによる相互認証の実証実験を行った。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2018.06.19
)