ソシオネクストが4K/60p HEVC対応コーデックLSIの開発でCadenceのRTLパワー解析ツールを適用-1ヶ月要していた作業を1日に
2017年11月1日、Cadenceはソシオネクストによる同社のRTLパワー解析ツール「Joules」の採用事例を発表した。
発表によるとソシオネクストは、低消費電力版4K/60p HEVC対応コーデックLSIの開発において、CadenceのRTLパワー解析ツール「Joules」を適用。LSIの製品名は明らかにされていないが、今年4月に発表し、この10月から量産開始が予定されていた「SC2M50」という製品だと思われる。
Cadenceによると「Joules」の適用により、ソシオネクストは以下のような成果を上げているとの事。
・以前は1ヶ月要していたクリティカルなブロックの電力見積りを1日で完了
・チップ内最大規模のブロックの電力見積を4日で完了
・LSI全体の消費電力のゴール達成までの期間を6ヶ月から1ヶ月に短縮
「Joules」はサインオフ結果と相関性の高い高精度かつ高速なパワー解析がうりで、最大2000万インスタンスのデザインを一晩で解析できる。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2017.11.16
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