ARMがADAS向けの画像処理プロセッサ「ARM Mali-C71」を発表

2017年4月25日、ARMは新製品となる画像処理プロセッサ「ARM Mali-C71」を発表した。
 
「ARM Mali-C71」は、ARMが新たに打ち出す「Mali Cameraファミリー」の最初の製品で、クルマに搭載されるADAS向けの利用を想定して開発されたISP(画像処理プロセッサ)となる。そのため、一般的なモバイル・デバイス向けのISPとは違い以下のような仕様上の特徴がある。
画質:
・最大24ストップの超ワイドダイナミックレンジ(UWDR)を提供
・ノイズを削除し、カメラの複数の露出を処理してUWDRフレームを作成
信頼性:
・ISO26262、ASIL D、IEC 61508、SIL3などの機能安全規格に適合
・各規格のセーフティパックが提供される予定
・300以上の専用障害検出回路により、低レイテンシで高度なエラー検出機能を実現
・自動ホワイトバランス、自動露出を制御するフルリファレンスソフトウェアを提供(予定)
・ASIL適合向けの総合的な車載ソフトウェアを開発する計画
 
データ処理機能
・1つのハードウェアIPで、単一の画像処理パイプラインから、異なる方法で処理した2つの出力を生成可能

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2017.04.27 )