Amazonの仮想サーバーEC2 F1インスタンスでXilinxのVirtex UltraScale+ 16nm FPGAが利用可能に
2017年4月19日、XilinxはAmazonの提供するクラウドコンピューティングサービズ「AWS EC2」において、同社の16nm FPGA 「Xilinx Virtex UltraScale+」が利用可能となった事を発表した。
今回Xilinxの16nm FPGAが利用可能となったのは「AWS EC2 F1インスタンス」で、一つのインスタンスあたり最大8個のFPGAが利用可能。使えるFPGAの品種は「VU9P」でLE数約250万、DSPスライスは約6800、ローカルメモリ64GiB(DDR4 ECC)、専用PCIeインタフェース×16を備える。
また、「F1インスタンス」には、Xilinxの開発ツール「Vivado」をはじめとする各種開発ツールが含まれている開発環境「FPGA Developer AMI」とサンプルコードやスクリプトなどが含まれているハードウェア開発キット(HDK)が用意されており、コーディング、シミュレーション、デバッグ、コンパイルといった一連のFPGA開発を全てAWS上で行う事ができる。
「AWS EC2 F1インスタンス」でできる事については、下記のAWSのWebページに情報が出ている。
https://aws.amazon.com/jp/ec2/instance-types/f1/ (AWS EC2 F1インスタンスプレビュー)
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/ec2-f1-instances-with-fpgas-now-generally-available/ (AWSブログ)
なお、AWSの運用サポートを生業とするクラブメソッド社の情報サイトには、既にAWS上でVivadoを動かしてみたという記事も掲載されている。
http://dev.classmethod.jp/cloud/aws/aws-f1-fpga-developper-ami/
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2017.04.21
)