Synopsysの仮想プロトタイピング環境「Platform Architect」にタスクグラフ生成機能が追加されより高度なSoCアーキテクチャの検討が可能に
2017年3月8日、Synopsysは同社の仮想プロトタイピング環境「Platform Architect」の新機能「Task Graph Generator(TGG)」の提供開始を発表した。
発表によると「Task Graph Generator」は「Platform Architect」の最新バージョンに搭載された新機能で、SoCに搭載するソフトウェアの実行状況からアプリケーション特性をプロファイリングしタスクグラフを生成するというもの。生成したタスクグラフを負荷モデルとして仮想プロトタイピングを行うことで、ターゲットとするアプリケーションに最適なSoCアーキテクチャを検討する事が可能となる。
「Task Graph Generator」によるアプリケーション特性のプロファイリングは、下記の実行トレースを元に行われ、抽象的な負荷モデルとして生成されるタスクグラフは、実行可能な仕様書としてシステム・メーカー/半導体メーカー間で利用できるという。
・Linux、Android、QNX ベース・システム上で実行したプログラムのOS レベル実行トレース
・Intelのピン・インストラクション・ツールを用いてx86 ベース・システム上で実行したプログラムの機能レベル実行トレース
・SynopsysのVirtualizer Development Kit(VDK)を用いてARMベース・システム上で実行したプログラムの機能レベル実行トレース
・ARM® DS-5 Development Studio を用いてARMベース・システム上で実行したプログラムの機能レベル実行トレース
「Task Graph Generator」の追加は、仮想プロトタイピング環境「Platform Architect」の利用価値を高める大きなアップデートと言えるだろう。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2017.03.14
)