2016年Q2世界EDA売上は前年比約5.5%増の20億1260万ドル、EDA市場は好調
2016年9月29日、米ESD Allianceは、2016年度第2四半期(4月-6月)の世界EDA売上報告を発表した。
ESD Allianceの発表によると、2016年Q2(4-6月)の世界のEDA売上総額は、前年比約5.5%増、前Q1比約2.5%増の20億1260万ドルだった。四半期売上が20億ドルの大台を超えるのはこれで史上3回目。過去2回はいずれもQ4売上で記録しており、上半期のQ2で20億ドルを超えるのはこれが初めて。半導体市場の回復も影響しており、今年のEDA市場は引き続き順調に成長が続く見通しだ。
2016年Q2のEDA売上をカテゴリ別に見るとサービス分野以外の全ての分野で売上が前年実績を上回った。IP分野は継続的な成長を維持。IC Physical Design & Verification分野も好調だった。
2016年Q2のEDA売上を地域別に見ると、欧州以外の全ての地域で売上前年比増を達成した。中でも日本市場は前年比15.7%と大きく成長しているが、円ベースで換算すると為替レートの影響で売上微増という状況である。
2016年Q2時点でのEDA業界の従業員数は前年比6.7%増の34988人で過去最高記録を更新した。
2016Q2の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 6億6240万ドル 0.8%Up
■IC Physical Design & Verification分野 4億1500万ドル 9.5%Up
■IP分野 6億6800万ドル 9.2%Up
■サービス分野 9940万ドル 3.6%Down
■PCB/MCM分野 1億6780万ドル 8.1%Up
2016年Q2の地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 9億840万ドル 4.4%Up
■欧州 2億8470万ドル 6.8%Down
■日本 2億1140万ドル 15.7%Up
■アジアその他地域 6億810万ドル 10.9%Up
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2016.10.12
)