MathWorksがビジョン・システムのハード実装向け新製品「Vision HDL Toolbox」を発表
2015年5月8日、Matlab/Simulinkを手掛けるMathWorksは、ハードウェア設計向けの新製品「Vision HDL Toolbox」を発表した。
MathWorksの発表によると「Vision HDL Toolbox」は、Matlab/Simulinkの最新バージョン「Release 2015a」にて使用可能なビジョン・システム設計向けのパッケージで、FPGA/ASICをターゲットとするハードウェア設計向けにピクセル・ストリーミング・アルゴリズムや設計フレームワークを提供する。
「Vision HDL Toolbox」を利用すれば、FPGA/ASIC設計用に用意された各種画像処理およびコンピューター・ビジョンのアルゴリズム・ライブラリを元にサイズ変換、ピクセル←→フレーム変換などの機能を用いて所望のアルゴリズムを実現し、それをスムーズにハード化(HDL化)する事が可能。ハード化は同社のHDL自動生成ツール「HDL Coder」を用いて行うためHDLコードの記述に伴う工数を削減できる。
「Vision HDL Toolbox」の主な機能は以下の通り。(MathWorks Webサイトより)
・イメージ強調、フィルター処理、モルフォロジー、統計などの、ピクセル ストリーミング アーキテクチャを使用した画像処理、ビデオ、コンピューター ビジョンのアルゴリズム
・MATLAB /Simulink のフレームベース処理機能と統合するためのフレームからピクセルへの変換、およびピクセルからフレームへの変換
・理想的でないタイミングと様々な解像度に対応するためのビデオ同期信号
・高精細ビデオ(1080p / 60FPS) を含む、フレーム レートとフレーム サイズを設定可能・HDL コード生成とリアルタイム検証のサポート
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2015.05.27
)