Synopsys、仮想プロトタイピング環境を機能強化、パフォーマンスが最大5倍向上

2015年3月17日、Synopsysは同社の仮想プロトタイピング・ツール「Virtualizer」のバージョン・アップを発表した。
発表によると今回のバージョン・アップにより「Virtualizer」にMultiSim 機能、SimSight 機能、FirstBuild 機能の3つの新機能が搭載され、これによって仮想プロトタイピング・キット「VDK」を用いたシミュレーションのパフォーマンスが最大5倍に向上可能となった。
各新機能の概要は以下の通り。
 MultiSim機能:VDKの並列実行機能、ホストマシンのマルチコア活用効率を最適化
 SimSight機能:シミュレーションの視覚化機能、シミュレーションのプロファイリングを向上
 FirstBuild機能:シミュレーション環境の構築、VDKのアップデートを加速
新機能を搭載した「Virtualizer」の最新バージョンは既に出荷が開始されている。
Synopsysはここ最近、特定プロセッサ向けの仮想プロトタイピングがプリ・ビルドされている開発キット「VDK」のラインナップ強化に力を入れており、先日もFreescale社がADAS開発向けに提供しているMCU「S32V200」ファミリーのVDKをリリースしている。(プレスリリース文

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2015.03.23 )