Synopsysが処理能力10倍をうたう配置配線ツール「IC Compiler II」を一般リリース

2014年12月9日、Synopsysは新型の配置配線ツール「IC Compiler II」の一般リリースを発表した。


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「IC Compiler II」は今年3月に発表された新型の配置配線ツールで、既存製品よりも総合的なインプリメントの処理で10倍もの能力を発揮するとされている。

Synopsysによると「IC Compiler II」は既に今年6月から主要顧客への提供が開始されており、実チップの設計で幅広く利用が進んでいる。今回リリースされた最新バージョン 2014.12は、マルチ・オブジェクティブ・クロック/データ同時最適化、最先端ローパワー最適化など幾つかの新機能が追加された他、10nmプロセスを新たにサポート。同バージョンから一般顧客への提供も開始された。

発表に寄せられたルネサスシステムデザインの加賀谷氏のコメントによると、同社において「IC Compiler II」は既に製品差別化において無くてはならないソリューションとなっており、ルネサスでは40nmから28nmおよびそれ以降の全ての進行中のチップ開発に「IC Compiler II」の適用を拡大しているという。

※画像はSynopsys提供のデータ

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2014.12.12 )