オリンパスのSOC技術部がCalyptoの高位合成ツール「Catapult」を採用
2014年8月4日、高位合成ツールをはじめフォーマル検証ツール、ローパワー設計ツールを手掛けるCalypto Design Systemsは、オリンパスが同社の高位合成ツール「Catapult」を採用した事を発表した。
発表によると今回Calyptoの高位合成ツール「Catapult」を採用したのはオリンパスのSOC技術部。同部署は社内各事業部で開発する製品のSoC開発に携わっている。
オリンパスのSOC技術部では、以前Bluespec社のSystemVerilogベースのESLツールを導入しその効果を事例発表していたりしたが(関連ニュース)、今回の発表によると幾つかの高位合成ツールを評価した結果「Catapult」の導入を決定。その理由として実績とC言語サポート、検証メソドロジを挙げている。
検証メソドロジに関してCalyptoは等価性検証ツール「SLEC」を提供しており、同ツールを用いることで高位合成前後の機能等価性を検証する事が可能。その他に「Catapulut」にはシミュレーション・ベースの検証環境「SCVerify」が備えられており、合成モデル(C++)とそのテストベンチから、自動的に合成されたRTLの検証環境を構築し、シミュレーションを実行することも可能となっている。
今回の「Catapult」採用に伴い、オリンパスがどのような検証環境を構築しているのかは定かでは無いが、来る8/29開催の「Calypto Users Forum 2014」にて、オリンパスが「Catapult」を画像処理IPの開発に適用した事例の講演が行われる予定となっており詳細が聞けるかもしれない。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2014.08.11
)