ARM売上報告、14年4-6月は前年比約17%増の3億960万ドルで過去最高
2014年7月22日、ARMは、2014会計年度第2四半期(2014年4-6月)の売上を報告した。
ARMの2014年Q2の売上は、前年比約17%増、前期比約1.4%増の3億960万ドルで前Q1に続いて四半期売上記録を更新した。税引き前の純利益は前年比約9%増の約1億6100万ドルだった。
ARMの上半期の売上合計は前年比16%増の6億1480万ドル、純利益の合計は前年比9%増の2億6570万ドルとなっている。このままのペースで行くと2014年の売上合計は13億ドルに手が届きそうだ。
Q2売上の内訳を見ると、ライセンスの売上がQ1を上回る前年比約42%増と大きく伸び1億4610万ドル、ロイヤリティの売上は昨年と同レベルだった。ライセンスの売上の大半を占めるプロセッサ・ライセンスはこのQ2で41件の契約を獲得。うち7件は最新のARMv8-Aアーキテクチャ・ベースのプロセッサで、同v8アーキテクチャ製品の累計ライセンス数は50件、ARMの全ての製品の累計ライセンス数は1100件を超えた。ライセンス内訳は下記の表の通りでフィジカルIPの契約としては16/14nmプロセス向けのフィジカルIPも含まれているようだ。
※画像はARM発表資料より抜粋
2014年Q2で出荷されたARM搭載チップの総数は約27億個で前年比11%増。前Q1と比較すると若干減った。その内訳は以下の表の通りで1年前は前出荷数の52%を占めていたモバイル分野の出荷数が42%まで落ちた。これはARMコアの出荷数が伸びる中で徐々にモバイル以外の出荷が増えている事を表している。製品別出荷数としてCortex-Mシリーズの出荷が増えているのもモバイル以外の組込み分野の需要の影響と言えよう。
※画像はARM発表資料より抜粋
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2014.07.23
)