【51DAC】Real Intent、RTLリントツール「Ascent Lint」は500Mゲートのデザインを1時間以内でチェック

2014年6月1日-5日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催された第51回Design Automation Conferenceの展示会レポート。

Real IntentのブースではDAC開催前にアナウンスしたバージョンアップしたてのRTLリントツール「Ascent Lint」をはじめ、CDC検証ツール「Meridian」、RTL早期バグ発見用のフォーマル検証ツール「Ascent IIV」、「Ascent XV」と一連のフォーマル検証ソリューションを展示していた。

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RTLリントツール「Ascent Lint」は元々その速さが特徴の一つだが、最新バージョンではランタイム、キャパシティとも大きく改善され、最大500Mゲートのデザインを1時間以内で解析可能との事。またツールに予め備えられるルールが追加され、SystemVerilogのサポートも強化された。面白い機能としては今回新たにMathWorksのRTL生成ツール「HDL Coder」との連携が可能に。「HDL Coder」でMatlabコードから生成したRTLを「Ascent Lint」でLintチェックできるという。

また、X伝搬検証ツール「Ascent XV」も今年4月にバージョンアップされ、ランタイムが約10倍高速となったほか、SystemVerilogのサポートを強化。SynopsysのVerdiとインテグレーションも実現した。

聞くところによると、同社は非常に業績好調で2013会計年度は売上前年比60%増を達成。新規顧客との契約数が増えており、各ツール複数ライセンスをまとめて導入する顧客も多いという。

DAC開催後の6月23日には、日本国内におい日立金属がCDC検証ツール「Meridian CDC」を採用したという発表もあった。同社はネットワーク・コミュニケーション製品(イーサネット・スイッチ)のFPGA設計で「Meridian CDC」を使用しているという。(プレスリリース文

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2014.06.30 )