中国の公的研究機関、上海張江創新学院がMentorのエミュレーター「Veloce2」を導入

2014年1月21日、Mentor Graphicsは、中国の公的研究機関である上海張江創新学院が同社のエミュレーター「Veloce2」を導入したことを発表した。


上海張江創新学院は、張江ハイテクパークに2006年に設立された公的機関で、エレクトロニクス、バイオ、ITなど複数分野の技術開発を進める傍ら各分野の人材育成(職業訓練)にも力を注いでいる。

今回、上海張江創新学院は、SoC設計の機能検証を対象とした研究開発にMentorの「Veloce2」を採用。「Veloce2」はエンジニアへの教育にも利用されるようで、担当者は「Veloce2を使って中国で毎年300?500名のエンジニアにSoC検証のベストプラクティスを学んでもらう予定」とコメントしている。

中国では転職率が高いため、上海張江創新学院は企業の人材育成を肩代わりする形で大卒以上の社会人を対象にレベルの高い職業訓練を実施しているようだ。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2014.01.22 )