CadenceのIP、Tensilica製品の最近の状況、Xbox One、Android、SmartMotion 、新ベースバンドDSPほか

2014年2月、Cadenceは同社の主力IP、Tensilica製品に関する6つのプレス発表を行った。発表順に紹介すると以下の様な内容となる。


「Tensilica HiFi Audio Tunneling for Android」は、Androidの最新バージョン「Kit Kat」のオーディオ・トンネリング機能を活用したもので、オーディオ処理に必要な電力を最大で14分の1までに削減。KitKatの機能自体、Tensilicaが提案したアイデアをベースに開発されているとの事。

MoveaはIntelが出資しているフランスベンチャー企業で、同社の「SmartMotion」は、スマホやタブレットなどのモバイル端末に使用される動作認識ソフトで、STMicroelectronicsがセンサ・ハブ・コントローラに組み込んだりもしている。

Rubidiumは、音声合成、音声認識、話者認識などの組込み音声技術を提供するイスラエルのベンチャー企業。英ファブレスのCSRとのコラボレーションの実績がある。

SensoryはCadenceに買収される前からTensilicaと共同した超低消費電力の音声起動技術を提供していたが、同技術の更なる低電力化を実現。実行時の平均電力消費量が既存のソリューションよりも約3割減の17μWとなった。

最初のXbox-oneの発表以外は、来週からバルセロナで開催されるMobile World Congressで初披露される技術やソリューションに関するもので、Tensilicaの買収によりモバイル向けDSPコアを手に入れたCadenceの鼻息の荒さが感じられる。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2014.02.20 )