【51DAC】6/1よりサンフランシスコで第51回Design Automation Conference開催

2014年6月1日より、カリフォルニア州サンフランシスコにて第51回Design Automation Conferenceが開催される。


今年のDACは二年振りにサンフランシスコでの開催で開催期間は6月1日から5日、ほぼ時同じくしてDACの会場Moscone Centerのすぐ目の前のMoscone Center Westでは、Appleの開発者会議「WWDC 2014」が開催される予定で、世界のプレス関係者が注目する華々しいイベントの裏で、そのソリューションを支える半導体関係者が半導体の新たな設計手法について様々な新アプローチを発表し合うという構図だ。

主催者の発表によると、今年の51回DACで採択された論文数は昨年の158を上回る計174本。ベスト・ペーパー候補となっているのは下記12本の論文。採択論文の51%はEDA技術そのものにフォーカスしたもので、残りの49%は組込みシステム、モバイル、セキュリティ、自動車関連のものとなる。EDA以外の論文数は年々増えており、今年は特別企画として「Automotive track」と「Cecurity track」が用意された。
ベスト・ペーパー候補の論文タイトル】

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今年のキーノートには、Imagination Technologies、TSMC、MathWorks及びFord、Qualcomm、Intelからスピーカーが登壇。各分野でエレクトロニクス業界の先端を行く各社の講演はどれも興味深いが、劇的な進化のフェーズに入った自動車分野の話としてMathWorksとFordによる講演には注目が集まりそうだ。

また昨年から始まったショート・キーノート「Sky Talk」は今年も継続され、ANSYS, Cryptography Research, Ginkgo BioWorks, Green Hills Software, National Energy Research Scientific Computing (NERSC) Center, National Science Foundation, University of Illinois, Xilinxより7つの講演が予定されている。

展示会の方は昨年より微増の175社が出展予定。(EDA-EX調べ)うち初出展の企業は12社で昨年の21社から減少した。日本からの出展は、常連組のTOOLおよびジーダットに加えて東芝も出展。NECは同社製品「CWB」の米国代理店Aldecのブースにパートナーとして参加するという。

DACの来場者数は2011,2012と2年連続で上昇に転じたが、昨年のオースティン開催では前年比2割減の5951名(出展者含む)と大きく減少。今年はサンフランシスコ開催という事で若干持ち直すと予測されるが、日本からの参加者はかなり減る様子だ。情報収集の場としてはかつてのようなDACの存在意義は薄れてしまっているかもしれないが、ワールドワイドな設計者コミュニティの一角としてもう少し日本人エンジニア、日本企業には存在感を示して欲しいところだ。

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展示会においては、今年もDACに合わせてEDA各社から新製品が発表される見通しだが、既に発表済の新製品としては以下の様なEDAツールがある。

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尚、毎年恒例となっているGary Smith EDA社の「DAC要チェックリスト2014年版」は以下の通り。日本のジーダットを含む計13社が昨年に引き続きリストアップされた言わばGary Smith氏イチ推しの常連組で、今年はSynopsys,Arteris,SonicsのIPやCadence,Mentorのエミュレータなど今日の大規模設計の王道を支えるソリューションもリストに挙げられた。これら製品については、Gary Smith氏の月曜日のセッション「Gary Smith on EDA: Trends and What's Hot at DAC」にて業界のトレンド解説と合わせて紹介される。

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※画像はGary Smith EDA社の公開データ 同リストはGary Smith EDA社のWebサイトから無償でダウンロード可能

当サイトでは、51回DACの現地の状況をTwitterで配信するほか、各種レポート記事を順次アップしていく予定です。