ARMが「big.LITTLE」技術を採用する顧客向けに新たなライセンス・モデルを用意

2013年4月17日、ARMは、同社の省電力技術「big.LITTLE」の普及に向け新たなライセンス・モデルを発表した。


発表によるとARMは、2つのプロセッサ・コアを用いて実現する省電力技術「big.LITTLE」を採用する顧客向けに、「big.LITTLE」処理を実現するパッケージ化された単一の「使いきり」ライセンスを用意。同ライセンスには、プロセッサ・コア「Cortex-A15」、「Cortex-A7」、キャッシュ・コヒーレント・インターコネクト「CCI-400」、ジェネリック・インタラプト・コントローラ「GIC-400」、AMBAドメイン・ブリッジ「ADB-400」がパッケージされており、一つの「big.LITTLE」システムの開発に対してのみ利用可能。要望に応じてGPU「Mali-T600」やフィジカルIP「POP(Processor Optimization. Package)」も追加できる。

ARMによると同社の「big.LITTLE」技術を採用した顧客は、Samsung, Renesas, CSR, Fujitsu, MediaTekなどをはじめ既に世界で17社。今回発表された新ライセンスは、はこの「big.LITTLE」技術の採用を更に拡大するために用意されたもので、オプションとして永久ライセンスも用意される。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2013.04.19 )