XilinxがDSPを統合したZynq-7000ファミリの新製品「Zynq-7100」を発表
2013年3月19日、Xilinxは、ARM搭載28nm FPGA「Zynq-7000ファミリ」の新製品「Zynq-7100 All Programmable SoC」を発表した。
発表によると「Zynq-7100」は、既存のARM搭載FPGA「Zynq-7000ファミリ」にDSPを統合した新デバイスで、最も高性能な「Zynq-7045」の2倍以上のシグナル・プロセッシング能力を発揮。DSPを用いる各種アプリケーション開発を加速するだけでなく、FPFA,ARMプロセッサ,DSPをワン・チップに統合することで、チップを複数用いるソリューションよりも低い部品コスト、低い消費電力を実現する事ができるという。
Xilinxの「Zynq-7000ファミリ」は、ASICやASSPの置き換えを狙うFPGAベースのSoCとして2011年12月に出荷を開始。Xilinxの今年2月時点の発表によると、既に350社を超える顧客を獲得しており、車載、FA、通信、データセンター、防衛など幅広い分野で採用が進んでいる。今回、新たにDSPを統合した「Zynq-7100」を製品化することで、Xilinxはその適用範囲を更に広げ、ワイヤレス、放送機器、医療などの分野のアプリケーションも狙っていく構えである。
尚、Xilinxは既に「Zynq-7000」を用いたビデオ・アプリケーションの開発向けに「Zynq-7000 ビデオ キット」をリリースしているが、今後は様々なアプリケーション開発に特化した各種Zynq開発キットを提供していく計画だという。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2013.03.22
)