ジーダットがアナログ回路向けの低価格SPICEシミュレータ「Cforce」を自社開発

2013年1月9日、国内のEDA大手ジーダットは、自社開発した新製品「Cforce」の販売開始を発表した。


ジーダットの新製品「Cforce」は、同社が自社開発したアナログ回路向けのSPICEシミュレータで、高速、高精度、そしてコストパフォーマンスがうり。「Cforce」の処理速度と精度の高さは、マルチスレッド、高収束技術、高精度ソルバなどの技術により実現されており、実行速度は他社製品比2-3倍、既存のSPICEシミュレータを「Cforce」に置き換えれば、他社製品比20-30倍のコストパフォーマンスを実現できるという。

また、コストパフォーマンスの高さを生かし複数のライセンスを活用すれば、網羅的な回路特性のばらつき検証、回路最適化環境における解析、テスト回路の対象ICを含めた検証などにも「Cforce」を活用できるとジーダットは主張する。

発表に記載された「Cforce」の特徴は以下の通り。

・トップクラスの実行速度(他社比 2?3倍)
・マルチスレッド対応による解析時間の短縮
・疑似過渡解析による高い収束性
・高精度ソルバによる高精度シミュレーション
・Verilog-Aを標準サポート
・他社シミュレータ互換による既存設計環境、フローへの容易な統合
・回路設計統合環境 <回路入力,解析環境,波形ビューア>との連携による回路設計の高効率化

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2013.01.10 )