高速RTLフィジカル合成ツールの米Oasys Design Systemsに新社長

2012年12月11日、高速処理をうりとしたRTLフィジカル合成ツールを手掛ける、米Oasys Design Systemsは、同社の新社長就任を発表した。


発表によると今回新たにOasys Design Systemsの社長兼CEOに就任したのは、業界のベテランScott Seaton氏で、元のCEOである創業者のPaul van Besouw氏は、会長兼CTOとして同社の役員に留まっている。

Scott Seaton氏はEDA関連の営業・マーケティング職の経験が豊富な人物で、元々はAMDのエンジニアであり、Valid Logic SystemsでFAE、Viewlogic Systemsでチャネル・セールスVP、直近はESLツールのCarbon Design Systemsのセールス及びマーケティングVPを務めていた。


Oasys Design Systemsは、大規模デザイン対応で高速処理を特徴とするフィジカル考慮の論理合成ツール「Real-Time Designer」で一定の成功を収めており、同社にはIntelとXilinxが出資しているほか、STmicroelectoronics、TI、Juniper Networks、NetLogicなどの大手が「Real-Time Designer」を採用済。現在も半導体上位10社の複数の顧客が28nmチップの設計で「Real-Time Designer」を利用しているという。また、公式にアナウンスされている情報ではないが、Xilinxの新たな設計環境「Vivado」ではOasys Design Systemsの合成エンジンが使用されているらしい。

Oasys1981.jpg※画像は今年の49回DACでのOasysブースの様子


= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.12.14 )