Oasys Design SystemsがRTL最適化の新製品「RealTime Explorer」を発表

2013年1月9日、業界最速と称する高速RTLフィジカル合成ツールを手掛ける、米Oasys Design Systemsは、新製品「RealTime Explorer」を発表した。


発表によるとOasysの新製品「RealTime Explorer」は、設計の早期段階でRTLデザイナーがタイミング、パワー、面積、配線混雑度などを確認、分析するためのツールで、インプリメントを考慮したデザインの最適化を実現するもの。

「RealTime Explorer」には、既に先端デザインなどでも実績のある同社の高速フィジカル合成ツール「RealTime Designer」の合成エンジンが組み込まれており、論理設計データと物理設計データのクロス・プロービングが可能。「RealTime Explorer」の解析結果と「RealTime Designer」の合成結果には相関性があり、RTLデザイナーはレイアウト・デザイナーに依存することなくRTLレベルでデザインを最適化できるようになる。

Oasysによると、「RealTime Explorer」はRTL設計とレイアウト設計のイタレーションを無くし、設計期間を短縮すると同時に設計品質の向上を実現するために開発されたツールで、同社は「RealTime Explorer」をRTLデザイナーが求める論理設計から物理設計までの全てのデザイン・ビューを提供する、業界唯一の単一RTL合成プラットフォームだと主張。これまではRTL合成ツールの制限により最適化に限度があったが、大規模デザインに対応可能でかつ高速な「RealTime Designer」の合成エンジンにより、RTLデザイナーは複雑なRTLを数時間で変更およびチェック可能となる。

尚、実際に「RealTime Explorer」を用いてデザインを成功させた先行ユーザーが存在しているようで、デザインの収束期間を1-2か月短縮した例もあるという。

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※画像はOasys Design SystemsのWeb掲載のスクリーン・ショット

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2013.01.10 )