SynopsysがARM AMBA 検証IPの新機能「Performance Checker」をリリース

2012年10月30日、Synopsysは、同社のARM AMBA 検証IP向けの新機能「Performance Checker」のリリースを発表した。※訂正あり


Synopsysによると、今回リリースした「Performance Checker」は「ARM AMBA AXI4」向けの文字通り性能解析ツールで、インターコネクト上で発生するレイテンシのトラッキングを行う事で、システム・アーキテクチャ定義の段階で設定された性能指標に対して実際のデザインが性能を満たすかどうかチェックし、性能に影響を及ぼすボトルネックを特定する事ができる。アウトプットとしてはレポートが出力され、デザイン中の問題箇所はSynopsysが検証IP用に提供しているプロトコル考慮のデバッグ環境「Protocol Analyzer」上でハイライト表示する事が可能、デバッグ作業に生かすことができる。

また、「Performance Checker」の利用にあたり、Synopsysのバーチャル・プロトタイピング・ツール「Platform Architect」で見積もった性能指標を制約条件として検証IPに渡す事が可能で、同制約条件をベースに「Performance Checker」を利用すれば、システム性能の一貫性を維持した形の設計フローを実現できる。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.10.31 )