ARMとSynopsysがクロスライセンス契約を拡張、協業関係を拡大する複数年契約

2012年8月28日、ARMとSynopsysは、SynopsysによるARM IPの利用範囲を拡大するための複数年契約の締結を発表した。


発表によると今回の契約は、SynopsysのEDAツールとARM Cortex-A15プロセッサのクロスライセンス契約を発展させたもので、SynopsysはARM Cortexプロセッサ・ベースのSoC設計ソリューションの提供に向けて以下のARMテクノロジを利用できるようになる。

・POP(Processor Optimization Pack)テクノロジ
・CoreLinkインターコネクト
・AMBA 4 ACEシステムIP
・その他、ARM big.LITTLE処理の実装に必要なテクノロジなど

SynopsysがARMの技術を取り込んで提供する設計ソリューションは、デジタル・インプリメント環境のGalaxyツール群がその中心となるが、その他にも仮想プロトタイピング・ソリューション「Virtualizer Design Kit(VDK)」、AMBA 4 ACE仕様検証向けの検証IPおよびProtocol Analyzer、自動化されたチップ設計環境を構築する「Lynx Design System」などが提供される。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.09.10 )