CadenceがPCI Expressの検証IPにPIPE4サポートなど新機能を追加

2012年7月12日、Cadenceは、同社のIP製品の一つであるPCI Expressの検証IPへの新機能追加を発表した。


発表によると今回Cadenceは、既存のPCI Expressの検証IPに下記の機能追加を実施。

・PCI Express PIPE4仕様のサポート
・新しい性能測定機能の追加
・コンプライアンス・テストを短縮、簡易化するテスト・スイートの追加
・カバレッジおよび検証プランから成るTripleCheck機能の追加
・検証スピードを加速するAccelerated PCIe VIPのサポート

今回の新機能追加でPIPE4(PHY Interface for PCI Express)がサポートされたことにより、CadenceのPCI Expressの検証IPは、SR-IOV、MR-IOV、NVMe、PIPE4と広範囲にPCI Expressアプリケーションの開発に対応可能となる。

Cadenceによると「TripleCheck機能」は、PCI Express仕様の全セクションを網羅したテスト・スィート、カバレッジ・モデル、検証プランを単一環境で提供するもの。その中身はユーザーの個別の構成に合わせて自動的にカスタマイズされる。

また、「Accelerated PCIe VIP」は、Cadenceのアクセラレーター/エミュレーター「Palladium XP」を使用してUVM準拠のテストベンチでのシミュレーションをアクセラレーションするためのもので、シミュレーターよりも100倍高速なフルチップ・シミュレーションを実現できるという。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.07.17 )