論理シミュレーターのAxiomが固定費用でライセンスを無制限に利用できる新ライセンスを発表

2012年5月23日、マルチCPU対応の論理シミュレーターを手掛けるAxiom Design Automationは、同社シミュレーターの新たなライセンス方式「WUL(Worldwide Unlimited Licensing)」を発表した。
発表によるとAxiomが世界初だとする「WUL(Worldwide Unlimited Licensing)」は、固定費用を支払えば無制限に製品を利用できるライセンス方式で、同ライセンスを利用すればAxiomのマルチCPU対応論理シミュレーター「MPSim」をワールドワイドで無制限に使用可能。「WUL」の費用は明らかにされていないが、売上5億ドル未満の企業の場合、その固定費用は100万ドル未満だという。
Axiomによると、既に同ライセンスを用いた「MPSim」による検証を経てテープアウトを終えた顧客が数社存在するとの事。Axiomは「WUL」というライセンス方式は、拡大する検証コストを抑え、大手企業でなくとも「シミュレーション・ファーム」を実現できると主張する。
尚、Axiomは今年2月にマルチCPU対応論理シミュレーター「MPSim」のUVMデバッグ環境「DesignerUVM」のリリースを発表済み。同社は2009年から2010年にかけて目立った営業活動を見せていなかったが、ここのところ再び積極的な活動を見せ始めている。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.05.29 )