TFT-LCDパネルドライバICの台湾RaydiumがBerkeleyDAの「Analog FastSPICE」を採用

2012年3月27日、 アナログ/RFおよびミックスシグナル設計向けの検証ソリューションを手掛ける、Berkeley Design Automationは、同社の回路シミュレーター「Analog FastSPICE」をTFT-LCDパネルドライバICを手掛ける台湾のファブレスRaydium Semiconductorが採用したことを発表した。
発表によるとRaydium Semiconductorは、TFT-LCD パネルドライバのブロックレベルキャラクタライゼーションおよび回路全体の検証にBerkeleyの「Analog FastSPICE Platform」を採用。Raydiumの副社長、Chin-Chieh Chao 博士のコメントによると、RaydiumがTFT-LCDアプリケーションをターゲットとした複雑なアナログ回路で「Analog FastSPICE」のベンチマークを実施したところ、既存のデジタルFastSPICEシミュレータよりも5倍高速にSPICE精度を達成したとの事。また同社ではSPICE精度と合わせて価格性能比も重要な評価ポイントだったという。
数年間に渡り好調な実績を維持しているBerkeley Design Automationはコンスタントに導入顧客を増やしており、今年に入って新規顧客導入事例の発表は既に4件目。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.03.29 )