Synopsys、プロトタイピング環境「HAPS」のデバッグ能力を強化-メモリ容量を100倍に

2012年4月26日、Synopsysは、FPGAベースのプロトタイピング・システム「HAPS」の新機能「Deep Trace Debug」を発表した。
Synopsysによると「HAPS」の新機能「Deep Trace Debug」は、RTLデバッガ「Identify」と新たに用意された「HAPS Deep Trace Debug SRAMドータボード」が実現する機能で、FPGAのオンチップ・メモリの代わりにドータボード上の大容量SRAMを利用する事で、HAPSのデバッグ能力を高めるというもの。ドータボードに搭載されるSynopsysの「NBT SRAM」は、従来のFPGAオンチップ・メモリの約100倍の容量があり、高速なリードが可能なほか、2種類のモードでリード速度を優先するかリード後の処理速度を優先するか選択可能。これにより検証のパフォーマンスを損なうことなく大量なデータ収集とプロービングが可能になるという。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.04.27 )