Apache Designが20nm以降を睨んだ4世代目のパワー解析ツール「RedHawk-3DX」を発表

2012年5月1日、パワー解析および最適化ソリューションを手掛ける、米Apache Design社は、同社の4世代目の製品となるダイナミック・パワー解析ツール「RedHawk-3DX」のリリースを発表した。
発表によると「RedHawk-3DX」は、20nm以降のプロセス技術を見据えた新製品で、既存製品を上回る解析精度、キャパシティ、パフォーマンス、ユーザビリティを実現。動作周波数3GHz超、数億ゲート規模のデザインや3D-ICにも対応できる。
ダイナミック・パワーの解析にあたっては、テスト・ベクタを用いたRTLによるサイクル・アキュレートなシミュレーションと「VectorLess」と呼ぶ入力信号を用いない高速な解析の2つのモードを利用可能でより高精度な解析を実現。2つのモードを組み合わせて利用することも出来る。また、シミュレーション速度はエンジンの改良により最高で40%高速化されている。エレクトロ・マイグレーション解析についても、モデリング技術の向上や主要ファウンドリの20nmEMルールのサポートなどその機能が更に強化された。
その他、最新のローパワー技術をサポートするために、LDO電圧レギュレーターのビヘイビア・モデルが用意されたほか、マルチ・ダイおよび3D-ICの解析に向けて独自モデル「CPM(Chip Power Model)」の利用が可能となり、マルチ・ウインドウの新たなGUIも用意された。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.05.09 )