GLOBALFOUNDRIES、Mentorの開発したカスタムCalibreフローで歩留まり改善

2012年3月9日、Mentor Graphicsは、同社コンサルティング部門がGLOBALFOUNDRIES向けに歩留まり向上のためのカスタムDFMフローを開発した事を発表した。


発表によるとMentorのコンサルティング・チームは、GLOBALFOUNDRIES向けのカスタム・DFMフローとして、GDSデータベースを高速に解析しDFM処理を施す「Calibre」ベースのソリューションを開発。同ソリューションはGDSデータベースを直接修正するもので、具体的には、メタル拡張、ビア二重化(角ビアのサポートを含む)、ビア・エンクロージャ改善といったDFM処理を「Calibre」製品群を組み合わせて自動的に実行する。当然ながら修正後のレイアウト・データは「Calibre」製品によってDRCエラーの有無など修正に伴う影響を即座にチェックされる。

同カスタムDFMフローはシリコン・テストにより大幅に歩留まりを向上できる事が確認されており、45/40および32/28nmプロセスを使用するGLOBALFOUNDRIESの顧客に提供されるとの事。尚、同フローはカスタムDFMフローと言っても、モジュラ構造のスケーラブルなフローで、GUIを始めユーザビリティが高く新しいプロセスへの移行もし易いようで、同フローをわずか数日で32/28nmから45/40nmに移植できた例もあるという。



= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.03.12 )