富士通セミがApacheの「Totem」をパワー・ノイズ、信頼性解析ツールとして採用

2011年12月8日、パワー解析および最適化ソリューションを手掛ける、米Apache Design Solutions社の親会社Ansysは、富士通セミコンダクター社がApacheの「Totem」を採用したことを発表した。
発表によると富士通セミコンダクターは、同社の全てのカスタムIC設計用に解析・最適化ツールとしてApacheの「Totem」を採用。アナログ、メモリ、高速I/O、PMIC(パワーマネージメントIC)、RF ICの設計に「Totem」を使用するという。
Apacheは大きくデジタル向け、アナログ・ミックスドシグナル向け、パッケージ/ボード向けにパワー解析および最適化ツールを提供しており、「Totem」はアナログ/ミックスドシグナル設計に対応するフルチップ、レイアウトベースのパワー・ノイズ、信頼性解析ツールとして、アナログ回路の設計に伴う電源ノイズ、基板ノイズ、パッケージ/PCB の容量性/誘導性ノイズの正確な解析を実現する。
富士通セミコンダクター、開発・製造本部 共通テクノロジ開発統括部第四設計技術部 伊藤 優 部長のコメント
「アパッチのTotemにより、先端プロセス技術でフルチップレベルの電源、基板、パッケージ/PCBノイズカップリングを正確にモデル化しシミュレーションすることができます。Totemを使用して、ノイズカップリングによる回路の性能への影響を解析し、重要なレイアウト変更の必要性を初期の設計段階で判断できるため、生産性の向上とリスピン(設計のやり直し)のリスクを軽減できます。」

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.12.09 )