STARCがCadence、MathWorksと組んで新たなアナログ/ミックスシグナル設計フローを構築

2011年11月11日、STARCは、アナログ/ミックスシグナル設計フローの構築に関する、CadenceおよびMathWorksとの協業を発表した。
発表によるとSTARCは、システムレベルからのアナログ/ミックスシグナル設計を実現する新たな設計フローの構築を目指すプロジェクトを2011年4月より始動。同プロジェクトでは、システムレベル設計ツールとアナログ/ミックスシグナル設計ツールの連携方法を確立することが一つの目標となっており、STARCはそれに向けた取り組みとしてCadenceおよびMathWorksの協力の下、ツール間連携の実証実験を実施した。
具体的には、システムレベル設計環境としてMathWorksの「Matlab/Simulink」と同オプション機能「Embedded Coder」を利用して、評価用のシステムモデルからCコードのビヘイビアモデルを自動生成し、それをCadenceのアナログ/ミックスシグナル設計環境「Virtuoso AMS Designer」にインポート。「Virtuoso AMS Designer」によるシミュレーション結果がシステムモデルのシミュレーション結果と同一であることを確認した。
これまでは共通の言語インタフェースが無く、専用言語でモデリングされた「Matlab/Simulink」のシステムモデルを他の設計環境にインポートする事が難しかったが、MathWorksのCコード自動生成機能「Embedded Coder」の進化により、モデルのシームレスなインポートが可能となった。MathWorksでは、Cコードの自動生成機能として「MATLAB Coder」、「Simulink Coder」、「Embedded Coder」の3種類のオプション機能を用意している。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.11.14 )