Exar社、Magmaの「Tekton」と「QCP」で40nmSoCのサインオフを従来比5倍に加速

2011年11月21日、Magmaは、同社の静的タイミング解析ツール「Tekton」と寄生抽出ツール「QCP」を米Exar社が採用した事を発表した。
発表によるとExarは、40nmSoC向けのサインオフ/ECOフローを加速するために、Magmaの静的タイミング解析ツール「Tekton」と寄生抽出ツール「QCP」を評価。評価の結果、「Tekton」と「QCP」がサインオフ品質の結果を従来ツールよりも約5倍高速な実行時間で達成したため、ツールの採用を決めた。Exarの担当者は、「Tekton」と「QCP」によるマルチ・モード、マルチ・コーナーの同時解析能力を高く評価している。
Magmaの「Tekton」は、他社ソリューションと違い複数のシナリオ解析を単一マシン、一つのライセンスで高速に実行する事が可能。「QCP」は、3Dフィールド・ソルバ並の精度で他社ソリューションよりも最高10倍近く高速な抽出を実現する。Magmaの強みはこの両製品を組み合わせた圧倒的な速さで、中間ファイルを不要とする「Tekton」と「QCP」の完全なインテグレーションによって、競合には実現できない高速なサインオフを実現。シナリオ数とイタレーション回数が多ければ多いほど、「Tekton+QCP」ソリューションの適用効果は高まるという。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.11.28 )