EVEがXilinx Virtex-6ベースの新エミュレーション・システム「ZeBu-Blade2」を発表

2011年11月7日、ハードウェアベースの検証ソリューションを手掛ける仏EVE社は、新製品「ZeBu-Blade2」を発表した。
発表によるとEVEの新製品「ZeBu-Blade2」は、Xilinx社の40nmFPGA「Virtex6(LX760)」をベースにした同社初の製品で、エミュレーション速度は最高40MHz(デザイン・クロック)、Virtex-6を5個搭載する製品と、9個搭載する製品の2種類のバージョンが用意されており、それぞれ1800万および3200万ASICゲートのデザイン容量を備えている。
同社の既存の最上位製品「ZeBu-Server」がXilinx Virtex-5をベースに、最大10億ASICゲート、25のマルチユーザ利用をサポートしているのに対し、新製品の「ZeBu-Blade2」はシングル・ユーザ向けエミュレータ製品で、位置づけとしては500万ASICゲート対応の「ZeBu-Personal」の上位製品と言える。
業界初のVertex-6ベース・エミュレーション・システムとなる「ZeBu-Blade2」の最大の特徴はコストパフォーマンスの高さにあるようで、製品価格は公表されていないが、「競争力に優れた価格帯」、少ない設置/運用コストで高パフォーマンスを実現するとの事。「ZeBu-Blade2」という製品名は「Blade:刃」という単語に由来するもので、検証に要する時間とコストと切り去るという意味が込められているという。
尚、EVEは、新製品「ZeBu-Blade2」を世界に先駆けて11月16日より開催のEDSfair2011 Nov/ET2011で展示する予定。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.11.07 )