図研、次世代電子機器設計プラットフォーム「CR-8000シリーズ」を発表

2011年10月25日、図研はプリント基板設計の統合環境として新製品「CR-8000 Design Force」および「CR-8000シリーズ」を発表した。
発表によると新製品「Design Force」は、「CR-8000シリーズ」の中核をなすプリント基板設計環境で、既存ツールの操作性やパフォーマンスを大きく見直し、マルチCPU/マルチスレッド、3Dグラフィックス、タッチパッド操作などの新技術を採用しているほか、基板内蔵部品、TSV、SIPなどの新しい基板実装技術にも対応している。
図研はこの新製品「Design Force」を中心に、構想設計ツール「System Planner」、回路設計ツール「Design Gateway」、製造設計支援ツール「DFM Center」から成る電子機器設計プラットフォームを「CR-8000シリーズ」として展開していく。
「CR-8000シリーズ」の大きな特徴は以下の通り。
・複数基板の設計、LSIとパッケージ/プリント基板の協調設計など、複数の設計対象を含むシステム全体の設計/検証/レビューが可能。
・各種設計プロセス間の連携はもちろん、ネットワークを介したコンカレント(同時並行)設計など設計の水平分業にも対応。
・図研のエンジニアリングPLM「DS-2」のデータベースをネットワーク経由で直接シェアすることができ、部品情報、ワークインプログレス(設計途上)の設計成果物管理、設計要件管理をより効率的に行うことが可能。
・現行「CR-5000シリーズ」のツールと設計データ、ライブラリが互換であり、「CR-5000」と「CR-8000」のツール群の混在運用が可能。
尚、「CR-8000 Design Force」の国内販売価格は、3Dモデリング・テクノロジー編集機能、コンストレインツドリブン設計機能、SI・PI・EMI解析エンジン、各種インテリジェント配線機能などを含む基本構成(Professionalバージョン)で980万円となっている。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.10.26 )