中国HiSiliconがCadenceの「Virtuoso Accelerated Parallel Simulator」を導入

2011年7月18日、Cadenceは、中国のファブレス・ベンダHiSilicon社が「Virtuoso Accelerated Parallel Simulator」を導入した事を発表した。
発表によるとHiSiliconは、PLLやADCなど先進のデザインにおける検証強化の必要性からCadenceの「Virtuoso Accelerated Parallel Simulator」を導入。「Cadence Spectre Circuit Simulator」による検証結果と比較したところ、その使用CPU数に応じて3倍から24倍のスピードアップを確認。デザインの検証フローを通じてその検証効率を約40%改善することが出来たという。
またHiSiliconは、カスタム/アナログ設計環境「Virtuoso」と「Virtuoso Accelerated Parallel Simulator」のシームレスなインテグレーションによって、シミュレーション・カバレッジを向上させ、デザイン・サイクルを短縮する効果も得られたとしている。
「Virtuoso Accelerated Parallel Simulator」は、「Virtuoso Spectre Circuit Simulator」の精度を保ちながら、マルチスレッド処理によりシミュレーション速度を大幅に向上。単一スレッドでも「Virtuoso Spectre Circuit Simulator」以上のパフォーマンスを発揮し、デザインのキャパシティも「Virtuoso Spectre Circuit Simulator」を大幅に上回る。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.07.20 )