ASIPS、「ASIP Meister」にプロファイラ生成機能を搭載-SWのHW化指標を提示

2011年7月19日、プロセッサ開発システム「ASIP Meister」を手掛ける、国内のEDAベンチャーエイシップ・ソリューションズは、「ASIP Meister」のバージョンアップを発表した。
発表によると「ASIP Meister」の最新バージョン2.4には、新たなオプション機能として「プロファイラ・ジェネレータ」が搭載された。この新機能は、プロセッサで実行するソフトウエアの各処理の実行状況を計測するプロファイラを生成するもので、その計測結果を元にソフトウェアのボトルネックをハードウェア化することで、システムのパフォーマンス向上や消費電力削減を実現できる。
「プロファイラ・ジェネレータ」は、ソフトウエア内の各処理ブロックの実行回数と、プロセッサの命令実行に費やされたサイクル数を計測可能で、ソフトの改善やハード化だけでなくプロセッサ内に実装する専用命令を選定する指標にもなるため、「ASIP Meister」によるカスタム・プロセッサの開発に役立てることが可能。ソフトウエアの逆アセンブル防止効果もあり、システムの隠蔽化にも寄与するという。
「ASIP Meister Standard」のオプション機能として既に提供されている「プロファイラ・ジェネレータ」の年間ライセンスは210万円(税込)。評価希望者には、「ASIP Meister Standard」および「プロファイラ・ジェネレータ」の両評価ライセンスが提供される。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.07.20 )