ANSI-C入力の高位合成ツールを手掛けていたCebaTechが会社名を「Altior」に変更

2011年7月19日、ネットワーキングおよびストレージシステム向けのハイ・パフォーマンスHW/SWソリューションを手掛ける米CebaTechが会社名を「Altior」に変更した。
発表によるとCebaTechの新社名「Altior」はラテン語で「Higher」を意味するもので、同社のビジネス・ターゲットである「ネットワーキングおよびストレージ・システムの高性能化」と重なる感がある。
CebaTechは元はオーディオ・コーデックなどのIPベンダとして2004年に設立した企業で、その後2006年に内製ツールをEDAツールとして販売すべくDACデビューを果たし、翌2007年に同社最初のツール製品となるANCI-Cからの高位合成ツール「C2RTL Compiler」をリリースしていた。その後のツール製品の詳細な経緯は不明だが、徐々にビジネスの軸はIPコアの販売へと傾き、ネットワーキングやストレージ分野へフォーカスするようになっていった。
そして2010年4月にはネットワーキングおよびストレージ・システム向けのアクセラレーション・ボードをリリース。IPコア製品とボード製品という大きく2種類の製品販売に注力していた。以前はアクセラレーション・ボードの利用にあたり過去のEDA製品の名残と思われる「ANSI-C Compiler」が使えるとされていたが、現在同社のWeb上にはそういった説明は無くなっている。
今回の会社名変更にあたりアクセラレーション・ボード「CebaFlex」は「AltiorFlex」に、各種IPコア「CebaRIP」は「AltiorRIP」に製品名を変更。ツールベンダ色は排除された形で新生Altior社のスタートが切られている。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.07.20 )