2011年Q1(1-3月)世界EDA売上は前年比16%増の14億4640万ドル
2011年7月18日、米EDA Consortiumは、2011年度第1四半期(1月-3月)の世界EDA売上報告を発表した。
EDACの発表によると、2011年Q1(1月-3月)の世界のEDA売上総額は、前年比16%増、前Q4比4.1%減の14億4640万ドル増の15億770万ドルだった。2010年は全ての四半期において前年比増を記録していたが、その状況は依然継続しており、この四半期の平均アベレージは、前年比14.2%となっている。
分野別売上でみると、サービス分野以外の全ての分野で前年比2ケタ増を達成、中でもPCM/MCM分野は前期Q4に続いて20%台の伸びを示した。PCM/MCM分野のこの1年間の平均アベレージは前年比14.9%増となっている。
地域別でみると、ヨーロッパ以外の地域は全て前年比2ケタ増を記録し、中でも北米、日本が大きな伸びを示した。一方で前期Q4で前年比48.9%増という驚異的な売上を記録したアジアその他地域は、前年比10%増という結果で成長速度がゆるやかになりつつある。
2011年Q1時点でのEDA業界の従業員数は26457人で、前期Q4比1.2%減となっている。
2011年Q1の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 5億3060万ドル 15.7%Up
■IC Physical Design & Verification分野 3億1850万ドル 16.1%Up
■IP分野 3億7140万ドル 15.7%Up
■サービス分野 8560万ドル 2.2%Up
■PCB/MCM分野 1億4040万ドル 28.3%UP
2011年Q1地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 6億240万ドル 22.2%Up
■ヨーロッパ 2億4180万ドル 7.8%Up
■日本 2億9530万ドル 17.7%Up
■アジアその他地域 3億700万ドル 10.0%Up
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.07.19
)