【48DAC】初出展のVayavya、業界唯一のデバドラ自動生成ツールは日本大手も採用

第48回Design Automation Conferenceに出展していたVayavya Labsのブース・レポート。
Vayavya Labs(ワヤヴィャ ラブズ)は、インドを拠点とするソフトウェア・ベンダで、設立は2006年、初のDAC出展となる今回、業界唯一とアピールするデバイス・ドライバの自動生成ツールを展示していた。
Gary Smith EDAも注目ツールとしてリストアップしていた同社の製品「DDGen」は、組込みソフト開発者およびハードウェア設計者をターゲットとした、ファームウェア、デバイスドライバの自動生成ツールで、ソフトウェア(OSを含むランタイム環境)およびハードウェア(ターゲットのデバイス)の仕様を入力すると、ANSI-C準拠のデバイス・ドライバー・コードを自動的に生成する。この技術は米国特許を取得している同社独自の技術で、デバイスの仕様はIP-XACTライクな「DPS」という専用言語をランタイム環境の仕様は「RTS」という専用言語を用いて記述する。
現在OSとしては、Linux,Windows CE,VxWorks,iTRON,Null OS Systemsをサポートしており、Ethernet,USB,Memoryコントローラなど、様々なドライバの生成が可能。生成したドライバをテストするためのテスト・ケースも自動生成できるほか、Verilog記述のレジスタ・マップも自動生成できるという。
エンジニアリング・ディレクターのSandeep Pendharkar氏によると、「DDGen」を利用すればデバイス・ドライバーの開発工数を概ね半分から3分の1程度に削減可能との事。また、ハードが出来上がる前にデバイス・ドライバーの開発を進める事ができるというメリットも大きいと語っていた。尚、製品としては既に米国大手で採用実績があるほか、日本国内の大手企業2社が採用しているとの事。日本国内では、Core Solution Technology社が代理店として同社の製品を供給していると聞いた。
DAC2011-vayavya.jpg
※画像の人物はSandeep Pendharkar氏

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.06.23 )